株式会社バスクリンは、100年以上、生薬の有効性を研究し、その効果をものづくりに活かしてきました。
求められるものづくり、そして自信を持って提供できるものづくりのために、
私たちは、生薬に対するゆるぎない4つのこだわりを大切にしながら、製品開発を行っています。
東洋医学の概念では、人間の体は「気・血・水」の3要素のバランスが重要で、これらの要素が調和しながら、体内を順調に循環することによって、健康が維持されていると考えられています。これら3要素のいずれかが過剰になったり、不足したり、滞ったりすると、体全体のバランスが崩れ、体調不良や病気が生じてくるといわれています。
津村順天堂を起源とする株式会社バスクリンでは、「気・血・水」という東洋医学の考え方も取り入れながら、100年以上にわたり、生薬の効果を追求し続け、製品開発を行ってきました。
お客様に自信を持って提供できるものづくりを行うために、私たちは、生薬に対するゆるぎない4つのこだわりを大切にしながら、日々研究活動を行っています。
一口に生薬といっても、品種、産地、栽培方法、乾燥方法などによって、成分組成や有効性は大きく異なります。私たちは、ひとつひとつの生薬について徹底的に調査・分析を行い、「どこの」「どんな」生薬が、目指す目的に最も適している素材かを調べ、製品化へと結びつけていきます。
たとえば、育毛剤「モウガ」シリーズに使用している生薬「ショウキョウ(生姜)」も、ショウキョウなら何でもいい、というわけではありません。有効性を担保するための研究成果に従い、産地を厳選し、さらに独自の工夫を加えて、製造したものを使用しています。
使用する生薬においては、生産地への視察、生産者との話し合いを行い、私たちが求める基準を満たした生薬を安定供給するための定期的なチェックを行っています。また医薬品の品質規格書である「日本薬局方」よりも厳しい規格を設定し、品質管理を行う生薬もあります。医薬品では使用可能な生薬でさえも、当社の定めた規格レベルに達していないものは使用できないのです。
生薬の品質管理にこだわっているからこそ、高品質で安定した製品の提供が可能になると考えています。
生薬の中には多種多様の成分が含まれていますが、その全ての成分が、目指す効果に必要なわけではありません。私たちは、生薬を原料にしたエキスを開発する際には、抽出方法や抽出条件などを検討し、必要とする有用な成分が最大限に抽出され、エキスとしての品質も確保される製造方法を検討しています。
たとえば、当社で開発した「青しそ抽出液」は、抽出溶媒の濃度や抽出工程を独自に検討することにより、有用成分である「ロスマリン酸」を最大限に抽出したエキスとなっています。
東洋医学的な概念を基軸に、現代科学を駆使した研究開発を行うことが、私たち株式会社バスクリンのスタンスです。
生薬の効果は、1+1=2とは限りません。組み合わせによっては、ときには大幅なプラスとなる場合もありますが、マイナスとなる場合もあり、安易に生薬を配合することは避けなければなりません。だからこそ、生薬独特の組み合わせを徹底的に追求し、実証できたもののみを、製品化に活かすよう日々努力しています。